措置命令への期待や混乱
長く続いた新型コロナ対策の「緊急事態宣言」が、3月21日に解除となるようです。20時以降、営業自粛を強いられてきた飲食業の方などは、ホッとされておられるでしょうか。
そもそも、政府が緊急事態宣言を発することによって、都道府県知事が、飲食店に対する営業時間短縮要請、外出自粛の要請、テレワークの徹底などの措置命令を出すという仕組みになっておりましたが、マスコミの報道を聞いていて、混乱する部分があります。
「これ以上、緊急事態宣言を続けていても、首都圏の新規感染者は減っていかない。だから、解除すべきだ」、「緊急事態宣言をやめて、知事は飲食業の営業の時間に関して、もっときめ細かく行政指導すべきだ」などのコメントです。
緊急事態宣言が発せられているからこそ、本来は自由に営業してよいはずの飲食業が知事の要請によってやむを得ず時間短縮に応じている、というのが基本なはずです。
それが当たり前のようになってしまっているので、時間短縮の要請がいつでも臨機応変に知事が行うことができるかのように主張するのは間違っているのではないかという気がしております。
(あるいは、私が誤解しているだけなのかもしれません)
今回、緊急事態宣言が解除されるタイミングは、首都圏ではちょうどお花見のシーズンに当たりますので、昨年のように、春分の日の連休で一気に感染者が拡大してしまった、というようなことの繰り返しにならないことを願っております。
(お花見でもマスク姿のイラスト、いらすとやさんからいただきました)