感染リスクが高まる「5つの場面」(外国人向け)

新型コロナの感染拡大がまだまだ続いています。

年末年始を控えて、注意喚起の意味で、感染リスクが高まる「5つの場面」ということが内閣官房から呼びかけられています。クラスターの発生防止の観点です。

1.飲酒を伴う懇親会等
2.大人数や長時間におよぶ飲食
3.マスクなしでの会話
4.狭い空間での共同生活
5.居場所の切り替わり

それを周知徹底させるため、在留している外国人向けにもやさしい日本語で書かれたチラシが法務省・出入国在留管理庁から出されています。

http://www.moj.go.jp/isa/content/930006297.pdf

このなかで、4番と5番が気になりました。

4.狭いところで他の人と一緒に住んでいるとき

「狭いところで、長い時間一緒にいると病気になりやすいです。寮の部屋やトイレなど、みんなで使うところにいるときは、病気になりやすいので気を付けてください。」

とあります。

そのとおりだと思います。それでは、実際に、数名で狭い部屋を会社の寮として与えられている外国人には、何をしなさいと指示しているのか不明です。

もっとも、この文章を読んだ外国人が、会社の労務担当者にクレームをつけることを意図しているのであれば納得がいきますが、「気を付けてください」と言われても困ってしまうと思います。

5.あるところから他のところに行ったとき

「仕事の間の休憩の時間になったときに、仕事をしているところから他のところにいくと、病気になりやすいです。休憩室、喫煙所、更衣室などに行くときは、気を付けてください。」

これも、そもそもの日本人向けの注意としては、休憩室などでは、つい気が緩んで大勢で密になりがちなので、注意するようにということを意図しているものだとは思うのですが、「仕事をしているところから他のところにいくと、病気になりやすいです。」と言われると、「仕事の持ち場を離れるな」、「休憩室や喫煙所には勝手に行ってはいかん!」と注意されているようで、これもおかしな指示です。

たぶん、外国人の方は、すでに、このような「5つの場面」を今さら指示されなくても、感染予防のための自己防衛策をとっていることと思います。

ともかく、日本人、外国人を問わず、年末年始に向けて感染拡大防止に向けて気をつけましょう。

(スタジオジブリの公開されている画像のうち「コクリコ坂から」からいただきました。本文とは関係ありません)