「全世界を緩和」なのか「入国制限を緩和なのか」

新型コロナの新規感染者は一時期からみるとかなり少なくなってきているとはいえ、楽観できない日々が続いています。

一方で、経済活動の再開、スポーツや映画、クラシック・コンサート会場への入場人数制限の撤廃なども行われています。

その延長で、「政府は、全世界を対象にしてきた入国制限措置を来月にも緩和し、中長期の在留資格を持つ外国人には、日本への新規の入国を認める方向で検討を進めることになりました。」(NHK)

この問題に関して、はっとする見出しがありました。23日の朝日新聞です。

「全世界からの入国、政府が来月に一部解禁へ 観光客除く」

見出しの後半に「一部解禁」と控えめな語句が使われていますが、頭からの印象は、

「全世界からの入国が緩和されるのか!」という印象を持ちました。

 

同じ問題をNHKはこのような見出しにしています。

「新型コロナ 全世界対象の入国制限 来月にも緩和を検討へ 政府」

たぶん、これが正解なのだろうなと考えています。

◆政府はこれまで全世界を対象に入国制限措置をとってきた

◆それを10月には一部緩和する、と

 

ただし、どちらのニュースも、「一部緩和」されるのが、

①「中長期の在留資格を持つ外国人」(つまり観光客などの短期滞在者も含めた全員ではなく)なのか、対象国は全世界なのか

②今回、緩和されるのは、16か国に続く「一部の国」という意味で「一部緩和」なのか

③いやいや、緩和されるのは、まだ、「一部の国」を対象に「中長期の在留資格を持つ外国人なのか

そのあたりは、政府の公式発表を待ちたいと思います。

なお、いずれの報道も「外国人留学生」は優先的に受け入れることを強調しています。国慶節などの「バク買い」を期待するような単純な「経済優先」ではないことと理解しました。

(本文とは関係ありません。著作権はジブリながら、ご自由にということで使わせていただきました。「コクリコ坂から」)