国際競争か国際協調に向かうのか

新型コロナウィルスの話題から少しはなれます。
6月2付の日経新聞「『6G』攻防、韓中が先行 賢い基地局に注目」という記事に目がとまりました。
「高速通信規格『5G』の商用サービスが各地で本格化するなか、次世代の『6G』に向けた攻防が早くも始まった。2027年ごろとされる商用化を前に始まる規格づくりをにらみ、韓国サムスン電子、中国・華為技術(ファーウェイ)などが研究を始め、日本も総務省やNTTドコモが動き出した。6Gでは世界人口を超える基地局が必要とされ、基地局などの設備や特許を巡る競争が焦点だ。5Gまでは劣勢だった日本勢の戦略も問われる」

この分野は専門ではありませんが、今、「5G」の導入を巡って、中国と米国が激しく争っている、特に、米国が「華為技術(ファーウェイ)」を排除しようとしていることがいろいろ伝わってきています。

そうかと思えば、さらに次の「6G」の構想がすでに持ち上がっているのか、という驚きと、このなかに、中国企業だけではなく、「韓国サムスン電子」や「日本の総務省やNTTドコモ」という名前をみて、今後、この行方は目が離せないと感じました。

ネット社会が定着し、通信の量は桁違いに増えています。それに対応するものとして、この種の通信技術の飛躍的な向上が対応していることは理解しつつも、次の「6G」では、基地局の数が「世界人口を超える」数ほど必要ということなので驚きです。

世界の人口は「世界の人口は2019年の77億人から2030年の85億人(10%増)へ」とされています。80億台もの通信の基地局が新規「6G」のために必要になると読みました。

下の図は、総務省から出されている「5Gの普及展開に向けた取組」という資料からいただきました。通信回線が超高速になり、こんなこともできるようになるという未来予想図の一つです。「6G」になるともっとすごいことになるのだろうなと思いつつ、姿を思い浮かべることもできません。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000668256.pdf

便利になる反面、水面下では、今以上に熾烈な国際競争が繰り広げられると新聞記事を読みました。世界人口の数ほどの基地局が必要というような事態になるのであれば、1社独占を夢見て争わず、うまいこと「住み分け」ができないものなのかと、平和ボケした頭で思った次第です。