地方のV字回復に期待したいところです

新型コロナをめぐって、東京都に初めて「東京アラート」が発令されたと報じられています。緊急事態宣言が解除されて人の往来も多くなったことに加えて、症状があらわれていない「濃厚接触者」の方々の検査が行き届いた結果という側面もあるようですので、落ち着いて、推移を見守りたいと思います。

一方で、コロナが終息して、景気が元の状態に戻るかどうかが大いに気になるところです。特に、地方は観光産業が景気を支えていたようなところもありますので、中国をはじめ海外からの来訪者が安心して日本に来られるようになるまでは難しいのではないかという気がします。

私はそう思うのですが、栃木県福田知事のインタビュー記事を読む機会がありました。
https://www.projectdesign.jp/202007/area-tochigi/007979.php

前半は、「IoT」について触れられたものですが、おしまいのほうに、「観光・国際戦略を強化 コロナ後のV字回復目指す」という見出しで、知事は、次のように語っておられます。

◆観光分野の基本方針や具体策;感染拡大防止策を徹底、県内の観光需要を喚起、、次に近隣県、全国へと戦略的に誘客促進のための観光プロモーションを展開

◆国際化施策の戦略的展開の推進;新たな在留資格「特定技能」による外国人労働者の受入れ拡大やインバウンドの増加等、取り巻く環境は大きく変化。このため、国際関連施策の情報を集約し、全庁を挙げて戦略的に展開していくため、昨年4月に、知事を本部長とする「国際戦略推進本部」を設置。

◆県内には4万人を超える外国人が在住しており、外国人の日常生活における諸課題等に対応するため、市町と連携した研修会の開催や、多文化共生フォーラム等を実施し、多文化共生社会の構築を推進していく。

新型コロナウィルスの前から構想を練ってきたこの国際戦略は、諸外国と我が国の往来の復旧の進展によって、多少の遅れが生じることがあるものと思いますが、あらためて軌道に乗ることを願っています。特に、3点目の「多文化共生」という点が今後もたいへん重要になっていくものと思います。

(栃木県といえば、イチゴ。この記事から写真をいただきました)