この4月から変わること;成人年齢18歳の問題
季節の変わり目でもある四月は、年度の始まりでもあり、様々な新しい法制度の施行時期にもあたります。毎年、いくつかの点が切り替わりますが、今回の目玉は、なんといっても、民法改正に伴う「18歳成人」だと思います。テレビや新聞報道などで周知されていることですが、私自身の忘備録を兼ねて、何が変わるのか、ここに挙げておきます。
◆親の同意なくクレジットカードの作成や賃貸住宅への入居などの契約を結べるようになる。
◆女性が結婚できる年齢は16歳から18歳に引き上げ、男女ともに18歳になる。
◆裁判員裁判の裁判員に選ばれる対象が18歳以上になる。
◆有効期間が10年のパスポートや公認会計士などの資格も18歳から取得できる。
また、民法とともに改正少年法も施行されます。
◆新たに成人となる18、19歳を「特定少年」と位置づけ、罪を犯した場合の扱いが厳しくなる。特定少年による事件について、略式を除き起訴された場合は実名報道が解禁になる。
最初の「親の同意なく契約ができる」ことに関連して、従来は、未成年という理由で簡単にだまされて行った契約を解除できたものが、4月1日以降は、それができなくなる点が要注意とされています。つまり、悪質な業者は、しっかり付け狙っているということだと思われます。要注意です。
ついでに、「20歳」のまま、変わらないこと。
◆喫煙や飲酒、競馬などの公営ギャンブルは20歳以上が対象のまま
◆国民年金への加入義務が生じる年齢も現状の20歳から
これらは、個別の法律で年齢を規定しているからだということも押さえておきます。
(東京方面は、一斉に桜が満開を迎えました。新型コロナが完全になくなっていないのが、ちょっと気になります)