わかりにくい用語「経済安全保障」に挑戦

「いいね!」をいただく観点からは、難しいテーマはふさわしくないことは承知の上で、今回は「経済安全保障」について考えてみます。

庶民感覚ですが、昨年、新型コロナが猛威を振るっていたときに、街のどのお店にいっても「マスク」が不足していました。すでにこの時点で、紙のマスクはほぼ全量日本で作れなくなっていて、中国などの海外生産に頼るしかなくなっていました。

今は、どのドラッグストアにも様々な種類のものが並んでいますが、日本製に切り替わったわけではなく、日本で高級な紙マスクが売れるということで多くの海外生産品の商品が出回っているに過ぎないようです。

ほかの商品も似たり寄ったりで、テレビや冷蔵庫などの家電製品、パソコンや携帯電話なども、昭和から平成のはじめの頃は、オール日本製だったと思いますが、今はそんなことはありません。家電ではブランド名は、日本の企業名が残っていますが、made in china だったり、東南アジア産だったりするのが当たり前になっています。

元々は日本に工場の拠点があったものを、その会社も、人件費や土地代が安い、中国・韓国・台湾や東南アジアに単純なソロバン勘定でシフトさせることで「グローバル企業」と名乗っていたのがどんどん加速してしまった姿だと思います。

さて、これではいかん、ということで、生活に必須なものは、いざというときに国内で最低限まかなうことができなければという発想だと思いますが、国で議論されている重点分野が、1)エネルギー、2)情報通信、3)交通・海上物流、4)金融、5)医療、の5分野だとされています。いずれも必須な社会インフラだと思いますが、問題は、どうやって、国産化を充実させていくのかということだと思います。

外国人労働者の活用にも関係しそうなので、もう少し、この点を勉強していきたいと思います。

(秋が深まり、どこでも、ススキを見かけるようになりました)