新しい取り組み;車のナンバープレート

すっかり秋です。今年のカレンダーも残りが少なくなってきました。

10月から制度が変わることがいろいろあるようです。その一つに「車のナンバープレートに関する新ルール」があります。マスコミではあまり扱われないためか、多くの人は知らないようです。

ナンバープレートの従来のルールは「運転中に番号が判別できるよう見やすい位置に取り付ける」、フレームやボルトカバーについては、「運転中に番号が判別できるもので、番号を被覆せず、脱落するおそれがないもの」と定義しており、それだけでした。

今回、ナンバープレートの取り付け角度や装着するフレーム・ボルトカバーの大きさなどについて明確な基準が定められました。取り付け位置や角度の数値が決められたほか、カバーで覆ったり、回転させたり折ったりする、シールを貼るなどの行為が禁止事項にあたります。

もっと詳細に見れば、取付位置は、「ナンバープレートに記載してある文字の識別に支障が出ない見えやすい位置」と定められ、角度はフロントの上下の角度は「上向き10度から下向き10度」の範囲。リアの角度はナンバープレートの上端が1.2メートル以下の場合は「上向き45度~下向き5度」、1.2メートル超の場合は「上向き25度~15度」となっています。左右の角度はフロントが「左向き10度から左右向き0度」、リアが「左向き5度から左右向き0度」とかなり細かく規定されています。

何故、今更。以前ならば、日本国内で販売される車の例えば方向指示器の電球の色など細かい規定を設けることによって外国車が容易に入って来られないような「非関税障壁」を官民一体で設けるというようなことをしてきた歴史があります。

今回の狙いは、そのような姑息なものではありません。衝突被害を軽減するための「先進安全装置」の普及に関係があるようです。

10月1日から新規に登録や検査を受ける車に対して適用されるということです。こういう部分が我が国のやりかたは「ぬるい」気がします。現在、走っている車も一斉に変更しなければ、自動判別装置がうまく働かない気がするのですが、パラリンピック期間中に接触事故があったように、「全自動」はまだまだ先のことみているのでしょうか。

ともかく、安全安心が少し広がるのは歓迎すべきことのように思います。

(名前のとおり、夏の盛りからまだ咲いている百日紅(サルスベリ)です。少しずつ花も落ちて、そろそろ、秋の花にバトンタッチするようです)