パラリンピックが終わりました
ここには、日々の出来事について感じることを書いてきています。その際、デリケートな問題に関してはなるべく触れないように気を使います。例えば、「政府のコロナ対策」、「自民党総裁選」など。
「東京オリンピック・パラリンピック」も閉幕となったので、今さらですが、夏の始まりで新型コロナの感染者が急拡大しているなかでは「開催すべきではない」という声が少なからずあったので、不用意に論じるのを避けてきました。
そのパラリンピックが終わりました。1964年の東京オリンピックの時には「障害者の社会参加意識の醸成」がキーワードだったようですが、今回は「共生社会を実現する」「心のバリアフリーの醸成」ということだったとのこと。大会は終わっても、その取り組みはこれからも続くということです。
連日のように、日本の選手の活躍がテレビでも放映されていました。それぞれの選手の方は、並大抵な努力ではなく、トレーニングに励んでこられたことと思います。心から拍手を送りたいと思います。
ひとつ気になるのは、オリンピックほど、メダル獲得の数に関して、他の国と比較する報道が少ない点です。日本は金メダル13個、メダル合計で51個も獲得してすごいなあと感心していたところ、1位は中国で、なんと、金メダル96個、メダル総数が207個とのこと。びっくりしました。
ここからは、中国の内情を知っているわけではないので勝手な想像です。中国はなぜこんなにも多くのメダルを獲得できたのかについて。獲得した種目は、陸上や水泳などの普通の競技で、障害の程度によって多くの分野がありますので、それぞれのクラスで大量獲得しているようです。
まず第一に考えられるのは「働かざるもの食うべからず」の国ですので、いろいろな障害を持つ人も、いち労働力として、その条件に見合った仕事についているのか。
次に、施設が充実しているのか。ともかく、国威発揚の機会ですから、日頃からパラリンピックの選手専用の養成施設が充実しているのか。
さらに、選手の層が厚いのか。これは、東京オリンピックの時も、日本選手のなかに第二次世界大戦の傷痍軍人が大勢いたということですので、中国は現在もあちこちに軍隊を派遣しているので、地雷を踏んだり負傷して帰還する軍人が多いのか。
など、勝手にいろいろ考えるところがあります。せっかくの機会なので、頑張った日本の選手は素晴らしいということだけではなく、よその国と日本の違いはどこにあるのか、という観点でのテレビの特集や解説があってもいいのにと考えた次第です。なんだか、パラリンピックは障害を持ちながら参加している選手ばかりなので、国対国の勝ち負けにこだわるのではなく、「皆よくがんばった」という声援が求められるような、昨今の報道に少し違和感を持ちました。競い合うこと、負けた原因を明らかにすることも次につながる大事な要素だと思いました。
(ひとつ、また季節が進んだような最近の気候です。体調には気を付けたいものです)