相続診断士更新

積極的におすすめ、というわけではありませんが「相続診断士」の資格を持っています。早いもので資格を取得してから2年が経過し、更新手続きの書類が届きました。

国家資格ではなく民間資格です。試験も平易ですので1ヶ月程度の勉強でマスターできます。

日本の「士業」は、ひたすら難しいものが多く、不用意に業者の数を増やさない、落とすための試験なのだろうなと感じることが多々あります。それに比べて、相続に関する知識を習得するのであれば、この程度の平易さで十分なのではないかと思います。

相続というと、遺産の配分をめぐって、親族間での争いごと、「争族」が連想されます。そうなると、ここは弁護士さんの出番です。ほかの士業では手出しできないことになっています。

この団体は、賢く、そのような争いごとに至らないように「笑顔相続」を売り物にしています。

資格を取得すると数多くのセミナーの案内が届きます。私も何度か参加しました。士業の方もいらっしゃいましたが、生命保険会社にお勤めの方など、幅広い職業の方が有資格者でした。

相続につきものの税金関係は税理士さん、土地や家屋の登記は司法書士さんと役割が決まっています。やってはいけないことがいろいろあります。そのなかで、特に厳しいのは登記の関係で、司法書士法の規定により、司法書士でない者が、他人の依頼を受けて、業として登記手続を代理すること、法務局に提出又は提供する書類を作成すること、及び相談に応じることを禁止しています。違反行為者には、罰則が規定されています。書類作成を代行することはもちろん禁止ですが、相談に乗ってあげることやアドバイスすることも違反になってしまいます。「たかが登記」と思ってしまいますが、しかたありません。

ともかく、その「相続診断士」の更新時期となったので、届いたテキストに、この2年間の相続に関連する法令の改訂内容がまとめられています。いろいろな相続関係や税金の関係の改訂があったことがわかります。それがごく薄いテキストにまとめられています。これで十分な気もします。テキストが薄ければ薄いほど簡単に勉強できます。わからないことは、その時になってネットで引けばぞろぞろと情報が出てくる世の中です。

そういうわけで、更新の費用1万5千円(+税金)は、ちょっと高いかと思いつつ、2年分の勉強代だと割り切って更新することにしました。