国際政治もよく把握しておくこと

昨年来のコロナ禍のなかですが、国際政治には大きな動きがあります。

先日、アフガニスタンの首都カブールが「陥落」しました。わかりやすく「陥落」という言葉を使いましたが、国軍の支配からを倒してタリバン勢力が制圧したということを指します。米国に向けて発つ大型輸送機に寿司詰めに乗っている乗客や、まさに飛び立とうとする機体にしがみつく市民の映像は驚異でした。まさに、ベトナムでサイゴン陥落のシーンを思い起こさせるものでした。このときも、小さいボートに大勢の市民が乗り、また、飛び立つ米軍のヘリコプターにぶら下がる市民が映し出されていました。

ベトナム戦争が終結したのは、ついこの間だという認識でしたが、1975年のこと、46年も前のことだと、あらためて月日の経つのは早いものだと感じました。

ベトナムのときには、大勢の難民が日本にもやってきました。今は、出入国管理及び難民認定法に定める「告示定住者」のうち、役割を終えて条文が削除されていますが、2号定住者として、昭和50年代以降インドシナ半島から船舶により到着した多くのボート・ピープルに対し、一時庇護のための上陸許可が与えられておりました。

さて、今回のアフガニスタンの場合は、内陸国なので、ボートは使えないので日本を目指す市民がどれだけいるのか読めませんが、一定の規模の政治難民がやってくることも想定されます。「出入国管理及び難民認定法」をあらためて、よく理解しておきたいと思った次第です。

(日本は、多くの外国人にとって目指すに値する国なのかなども考えるきっかけになりました)