「日本が外国人材にフラれる日」
日経新聞に「外国人材に日本がフラれる日」という記事が掲載されておりました。見出しのインパクトでは「日本が外国人材にフラれる日」としたほうが良いのにと思いつつ、読み進みました。
外国人材の日本離れです。理由はいくつもあります。
①アジア各国が順調に経済成長すれば日本で働く魅力は薄れる。
②人口減が迫る中国との人材争奪競争も予想される。
③移民受け入れを否定し、途上国支援名目で人材を受け入れる技能実習制度は人権面の批判も根強い。
日本という国は極端に、日本人のみで成り立たせようとしてきた気がしますので、外国人や異文化が入り込むことに反感を持つ人が少なくないと思います。
しかし、一方で人口減少にともなう各産業、とりわけ、かつて「3K」と呼ばれた、「きつい、きたない、危険」という職場で多くの外国人技能実習生が働いているのを見かけます。最近では、それに「帰れない」、「休暇がない」、「規則が厳しい」、「給料が安い」という看護関係の職場も同列に並べられます。ともかく、そのような日本人が就きたがらない職場に低賃金の外国人をあてにしてきました。
これでは、いずれ、フラれます。
かつて、多数の技能実習生を送り出していたのは中国だったということがすでに過去形のようになっています。今は、ベトナムが多いようですが、その次に名前が挙がるのはミャンマー、ネパールなど、アジア各国がまだ控えています。
「安心」はできません。出国したときの期待とは全く違って、賃金が安かったり、職場で暴力を振るわれたり、あげくには失踪する事例が頻発しているようで、これでは、日本の評判が急激に低下するのは時間の問題のような気がします。
新型コロナの影響で外国との人の移動も途絶えていますので、この時期こそ、外国人との共生の在り方を組み立てなおす良いタイミングではないかと、記事を読んで感じました。
(写真がうまくないのですが、ケイトウです。花の時期が長いのか、春にも咲いているのを見たような気がしますが、夏でもしっかり咲いています。長続きするのはよいものです)