街のあかり

本日の新聞を広げると、新型コロナの感染拡大が止まらず、さらに強力な対策が必要ではないかという記事や、憲法改正手続きに関する国民投票法改正案が成立する見通しであるとか、米国のマスコミが東京オリンピックは中止すべきであると主張しているという記事など、一つ一つのニュースに賛否両論がありそうなので、触れないことにします。

目をローカルに転じると、川崎市多摩区版の少し前のタウンニュースに「街路灯、維持費に重荷」という記事がありました。

これもコロナ影響でしょうか。商店会の会員が減少傾向にあるなかで財源が先細り、設置から年数が経過している街路灯の電気代や修繕費などの維持管理費がかさみ商店会の運営を圧迫しているので市に補助率の引き上げを求めている、というものです。

このような問題は、きっと全国のどこの商店会も抱えている問題だと思います。記事には、商店会の代表の方の「街路灯は夜間の防犯も担うので、補助率の引き上げを毎年議会に要望しているが『検討します』という回答が続く。せめてコロナの影響がある今だけでも認めてほしい」という声を載せています。

市のほうも、はいそうですね、とはいかず「コロナ対策として補助率引き上げは議論の余地があるが、あくまで街路灯は商業用」という整理で平行線だということです。

防犯灯と道路照明灯は市が全額負担することになっているものの、街路灯の修繕費は商店会が負担し、電気代の6割や新設・撤去費の5割を市が補助するという基準を簡単には変えることができないということです。

電気代が安く済む「LED」に取り換えるというのも一つの対策で、このような場合には市からの補助もでます。LEDにすると電気代が10分の1になるというので、効果は絶大です。

それでも、なお、休業、閉店するお店が増えていけば、維持費は重く負担になります。さらに減少が続き、商店会が解散ということになると、これはたいへんです。街路灯は放置された状態になることが想定されますが、解散した団体に補助金は出せない建前なので、やっかいです。

新型コロナの感染拡大防止の観点で、「飲食店には休業要請」というのが決まり文句のようになっていますが、その先のストリーがあることも忘れないでいただきたいということを感じました。

(街を散歩していて珍しい木に出会いました。何かに似ていませんか。試験管を掃除するときのブラシです。そうです、この植物の名前は「ブラシの木」でした。木もそうですがローカルな商店会には、全国チェーン店とは違うここにしかないお店があります)