インドに注目していきます

米国についで、新型コロナに感染した人が多いのはインドです。感染者が1千万人を超えています。ところが、昨日、「インドでコロナ新規感染急減-生活ほぼ正常化」という趣旨の記事を目にしました。

昨秋の多いときは、1日あたり10万人もの新規感染者が報告されていたものが、ここ数日、90%も減少しているとのことです。ワクチン接種が影響しているのかと思いましたが、夏までに3億人への接種を目指すと報道されており、現時点では、それほど接種している人が増えていないはずです。すでに、社会的な集団免疫ができたという説まであります。

また、製薬産業が盛んなインドでは、新型コロナに関しても、国産のワクチンのほかに、英国のアストラゼネカ社がインドでの製造を行っているとのことです。人口が多いだけではなく、英国の植民地だった歴史がありますので、国民の多くの人が英語を話します。IT関係でも世界各国で活躍する優秀な人材を出しています。

そんなインドですが、今度は、日本政府との間で、「特定技能」に係る制度の適正な運用のための連携の基本的枠組みに関する協力覚書の署名が行われた、というニュースを読みました。すでに、昨年の9月に「特定技能」の資格で看護師さんが日本で仕事に従事していますが、法律で定められている、建設、造船、自動車整備、介護、農業など14業種においてインド人熟練労働者の日本での就労が可能になります。

ただ、飲食業ばかりではなく、「緊急事態」の長期化の影響で失業している人も多い状況下で、特定な産業は「人手不足」なのかどうか。外国人材に頼る方針にカジを切ったのはコロナ前の政策なので、インドに限らず、受け入れ人数枠の見直しなどがあってもいいのではないかと思います。

コロナ影響がなければ、もっと加速していたと思われる海外との人材交流のなかで、この先も「インド」は目が離せません。