いろいろ便利なマイナンバー

新型コロナ対策の切り札は「国民の大多数にワクチン接種」ということだと思われます。早ければ、2月から始まるようです。3社いずれのワクチンも2回接種する必要があるので、途中で転居した場合など誰が、いつ、どの社のワクチンを接種したのかを確実にフォローするための管理が必要で、それには「マイナンバー」を活用すると報道されています。

ニュースでも誤解を避けるために、「マイナンバー」と「マイナンバーカード」は定義が異なるものであることを説明していますが、正しく理解されているのかどうか。

「マイナンバーとは、日本に住民票を有するすべての方(外国人の方も含まれます。)が持つ12桁の番号です。」

ということで、すでに、在留外国人も含めて、日本に在住するすべての人に番号が割り振られています。いやな人は「住民票で把握します」という「日本語」に置き代えて理解してもよろしいかと思います。

なんだか、ごたいそうな扱いを受けている「マイナンバー」は、同時期に「個人情報保護法」が制定され、「マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の法令で定められた手続のために、国や地方公共団体、勤務先、金融機関、年金・医療保険者などに提供するものです。 マイナンバーの提供を受けた者は、こうした法令で定められた目的以外にマイナンバーを利用することはできません。」とされています。

今回の活用は、「社会保障」ではなく「災害対策」にあたるのかどうか。どうでもよろしいことですが、そういうことを気にかける人がいると思います。

何しろ、新型コロナのワクチンは、3社とも性情が異なり、管理が必要な冷却の温度が違ったり扱いがやっかいなもので、それを数か月の短期間で1億人もの人に2回ずつ注射するために、全国津々浦々まで配達する必要があるということです。いくつかの省庁をまたいでの一大イベントになるものと思われます。

マイナンバーなど、必要な道具立てを総動員して、うまく事が運ぶことを願っています。

(公開されているスタジオじぶりの「コクリコ坂から」のイラストです。本文とは関係ありません)