宅建登録実務講習とは

先日、宅建士試験の合格をいただきましたが、それですぐに「宅地建物取引士」になれるわけではありません。登録申請には「2年間の実務経験」が必要です。たしかに、ペーパー試験をパスしただけで、頭にはいろいろ詰め込みましたが、「重要事項説明」にしても、ただ書いたものを読み上げることはできても、その内容のどこが「重要事項」なのか理解していなければ、士業を名乗る資格もないことが頷けます。

そこで、実務経験のない者に対して、ありがたいことに、
「ただし、2年以上の実務経験がなくとも、国土交通大臣の登録を受けた講習(宅建登録実務講習)を受講して、修了した者は宅建士登録が可能です。」という制度が設けられています。

その実務講習にさっそく申し込みをしました。昨日、それほど厚くはないのですが、テキストと資料集が届きました。また、今はコロナ影響が懸念されるからなのか、自宅で学習するためのDVDがついています。通常、30日~60日で消化するという内容のようですが、理解度確認のための「スクーリング」と称して教室に出向いて2日間の講義を受ける必要があります。さらに、試験を受けて一定の水準点を取らなければなりません。

パラパラと資料集を眺めると、不動産契約をする上での契約内容のチェックリストや関係する住宅地図や公図の見方などが掲載されています。さらには、固定資産評価証明書や登記識別情報、登記完了証などのサンプルが満載です。試験問題に言葉は出てきましたが、書類の形式を見るのは初めてのものもいろいろありますので、楽しみな内容です。

ともかく、年末年始にかけて勉強できる題材がそろったのは喜ばしいことだ、と思うことにしています。

(スタジオジブリの公開されている画像のうち「耳をすませば」からいただきました。本文とは関係ありません)