ご存知の人は知っているかも;「ビザ」手続きの電子化

新型コロナの感染拡大防止の観点から、諸外国との往来が禁止されていた状態から、段階的な緩和の措置がとられています。

「ビジネストラック」の場合、これまでの、シンガポール、ベトナム、韓国に加えて、11月30日から、中国も同じルールで、行き来ができることになりました。

中国の駐日本大使館でも、12月1日から日本人の渡航についての記載があります。

その緩和の措置がまだ早いのではないか等の議論をしたいわけではなく、本日は、中国に渡航する場合を例にとって、PCR検査などの手順や申請書類提出の流れをみていきたいと思います。

「日本から中国へ行く乗客へお知らせ 搭乗に「健康コード」が必要になります」と中国大使館のホームページに要領が掲載されています。一部、要約しますが、

「2020年12月1日から、日本から中国に行く中国籍・外国籍の乗客は、搭乗2日前以内にPCR検査陰性証明及び抗体検査を行い、ダブル陰性証明を取得することが必要になります。そして、ダブル陰性証明で中国駐日本大使館・総領事館に“HS”または“HDC”マークのグリーン健康コードを申請し、コードの有効期間内に飛行機に搭乗してください。これまでの紙媒体の陰性証明による搭乗の方式は12月1日以降(当日を含む)通用しませんのでご注意ください。」というのがその趣旨です。

簡単のために、日本籍の人が中国に渡航する場合の手順は次のとおりです。

1.搭乗2日前以内に中国大使館指定の検査機関にて、PCR検査及び抗体検査を受け中国大使館指定フォーマットのダブル陰性証明(紙媒体)を取得します。

*この指定病院は、リストが添付されており、関東甲信地区で90箇所あります。

2.指定のサイトあるいはスマホの場合はQRコードから登録画面に入りアカウントを登録します。メール、新規パスワードのみの簡単なものです。

3.そのサイトから、受診した検査機関を選択し、健康状態等を入力します。

4.最後にダブル陰性証明をスマホからアップロードします。

5.中国本大使館が確認完了後、“HDC”マークのグリーン健康コードが送られてきます。

検査こそ、「搭乗の2日前」、「指定機関で」、「ダブルの検査」、「指定用紙の証明」と、なっていますが、証明書が手元にあると、あとは、スマホで全部済ませることができます。

中国に入国したあとは、このスマホに送られてきた「グリーン健康コード」を見せて、持ち歩くことになるものと思います。

日本に外国人が渡航するケースと比べて格段に電子化が進んでいます。

逆に、日本に中国人はじめ外国人が入国する際には、様々な紙の書類が必要になります。正しい管理を行うという観点で、シバリをかけるものだと思いますが、逆パターンを参考に、簡素にすべきところは大胆に書類の削減を行うことができるものと思われます。

(図は、公開されているスタジオジブリの「紅の豚」からいただきました。本文とは関係ありません)