急な対応なので責めるべきではないのか

千葉県の柏市で、11月15日10時に販売が開始される予定だった、3,000円分を2,000円で買えるプレミアム商品券が、想定を超える行列ができてしまったため、販売を中止するという報道がなされています。

同様の、抽選方式によらず、先着順方式をめぐるトラブルは、神奈川県藤沢市や東京都の三鷹市でも起きているとのことです。

柏市のプレミアム商品券は、結局、先着順方式をやめて、インターネットなどで申し込ませたうえで抽選する方式に切り替えたとのことです。

最初からそうすればいいのに、という評論をする人もいますが、まったく誰からも興味を示されないような企画は失敗でしょうから、先着順方式を選択したのは、商店街に多少の行列ができることを想定し、それ自体、にぎやかな活気を呼び戻す効果を期待したいという狙いがあったのかもしれません。

ともかく、テレビのニュース番組で報道され、話題を呼んだだけでも効果があったことと思います。

かと思えば、「GOTOトラベル」に続いて展開されていたらしい、「GOTOイート」は財源の上限に達したので、予定より早く打ち切ることになったということです。

新型コロナの感染拡大が問題になる前の状況に一刻でも早く戻したい、加えて、東京オリンピックに合わせて来日を期待していた外国人旅行者が落とすはずのお金が全くあてがはずれて、旅行業、飲食業が大きな打撃を受けているなかで考えられた各種の施策です。

そういう意味では、どれもこれも、前例が少ないものなので、企画段階で十分な検討がなされたものだと思いますが、人々の行動様式は、その想定を超えることもあり得るので、様々な状況が起きています。

トラブルでケガをしたり、あるいは、密な行列に巻き込まれて新型コロナに感染してしまうような事態が起きてしまうことは避けるべきですが、このようなにぎやかな「失敗」は、まだ続くことでしょう。

通常は、失敗の経験を反省して次に活かすということになりますが、この種の一過性のイベントは、「この次」がないものです。

一方で、新型コロナの感染者数は衰えをみせず、どうやら冬に向けて第3波が来ているようで、外出自粛と景気を取り戻すことの相反する課題を切り抜けることがしばらくは必要であり、施策の成功・失敗は、これからも続くものと思われます。いずれも、急な対応なので当事者を責めるべきではないのでしょうか。

(イラストの著作権はジブリです。本文とは関係ありません。「コクリコ坂から」のものです)