デジタル化が一足飛びに進むかも

「総務省は11月6日、マイナンバーカードのスマートフォン搭載などについて検討するため、「マイナンバーカードの機能のスマートフォン搭載等に関する検討会」を開催すると告知した。第1回会合は11月10日を予定している。」という報道がありました。明日です。

これまでは、令和3年4月からスタートする健康保険証の機能がマイナンバーカードに含まれるようになる、あるいは、少し先には運転免許証もマイナンバーカードに統合されようとしているという流れでした。つまり、複数のカードがすべて「マイナンバーカード」に統合されるということです。

使う側は、カード1枚を持ち歩けばいいので便利になるものと期待しておりました。

さらに、今回は、カードすら持ち歩かなくても、スマホですべての用が足りるようになるかもしれないということです。

少し複雑ですが、マイナンバーカードには、「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」の2種類の機能が載っております。不正確かもしれませんが、前者は12桁のマイナンバーそのものを認証して、確定申告の書類を作成する際に使うもので「実印相当」、後者はコンビニのコピー機で住民票を印刷する際の高級な「三文判」といったものです。健康保険証の統合の場合でも「利用者証明用電子証明書」を使う程度で、本物の12桁の番号はさわらなくても病院で顔認証とセットで本人確認ができるというものでした。

その二つともスマートフォンに載せることにするというのが今回の検討会です。段階を踏んで一歩ずつではなく、一足飛びです。「印鑑不要」の次に来るものは「カード不要」ということになるのか、明日の検討会の結果が公表されるのを楽しみに待ちたいと思います。

(写真は、FineGraphicsさんのもので、「写真AC」からいただきました)