印鑑に代わるもの;「eシール」その2

各種手続きに「印鑑を無くせ」というのは簡単ですが、無法地帯にするわけにはいかないので、次に来るべきデジタルな道具立てについて、少しずつ、勉強していきたいと考えております。
「eシール」 の続きです。領収書などの「社印」に代わるものという大雑把な理解です。
この道具立ては、2014年からEUで法整備ができているというものですので、そっくりそのまま、日本に仕組みを輸入すれば済むものなのかと思います。今後の、日本対EUの商取引もありますので。
それを定めている「eIDAS規則」というものに、 「eシール」に、「松・竹・梅」があるというのです。本日は、そこまで理解したいと思います。
◆梅:eシール(単なるeシール)
・対象電子データに付加されたもしくは結合された、何らかの関連付けられた電子シール
◆竹:アドバンスト(Advanced) eシール
・シール付与する法人に一義的に結び付くこと
・シール付与する法人を特定できること
・シール付与する法人が、高信頼の下で管理している環境で付与すること
・将来のデータ変更が検出できる様態で、当該データと結合されていること
◆松:クウォリファイド(Qualified) eシール
・Advanced eシールと同じ要件を満たしていること
・適格eシール生成装置によって生成されること
・適格証明書に基づくこと

実物を見たことがないので、印象でモノを言います。もし、不正確だったらごめんなさい。
「 梅eシール」は、形がユニークであってポンと領収書に記しを付けるもの。まさに、これまでの「三文判」や「シャチハタ」のようなものかと思います。それをパソコン上の文書にコピペするイメージのようです。
「 竹:アドバンスト(Advanced) eシール」は、少し高級です。この会社しか発行できない、特別なからくりがあって、デジタル文書に押されたもののようです。
「 松:クウォリファイド(Qualified) eシール」は、さらに、その高級な仕組みが、きちんと政府のお墨付きをもらった方法なり装置から生成されるものということになります。完璧な取引ができます。

しかし、「 eシール」は、「タイムスタンプ」とは違うということです。
最近はやりの「ミルクボーイ」の漫才のようになってきました。
本日は、ここまでにします。「印鑑をなくする」というのも案外、簡単ではありません。

(著作権がジブリにありながら使用はご自由にということで、「ハウルの動く城」など、6作品の画像が追加でオープンになりました。今回もそのなかから使わせていただきます。「耳をすませば」から)