「一般社員の年収3割カット ANA」の報道
新型コロナの影響が経済面でいろいろ現われています。新規感染者はまだまだ続きますが、経済対策が優先して報道されるようになりました。
旅館業や飲食業は、「GO TO トラベル」や「GO TO イート」などの景気対策が連日報道され、それに乗れるところ会社は、給付金や補助金などとは違って、直接、売上アップにつながるものと思います。
ただ、ポイントなどの形で結局はキャッシュバックがあるということで、旅行に関しては、ふだん使わない高給なところに人気があり中小には恩恵が薄いとか、飲食業ではポイント還元を悪用する方法までニュースで取り上げられ、にぎやかになってきました。
一方、海外からの観光客がゼロの状態が続いている「空の便」はどうなっているのか気になっていましたら、「ANA、年収3割削減 初のボーナスゼロ、給与も減額」というニュースが入ってきました。特に、冬のボーナスがゼロになるのは、この会社としては初めてとのこと。また、「一般社員の月給引き下げは、20年ぶり」と報道されています。
20年前に、そのような航空業界を襲った不況の波があったのか、すっかり忘れていました。アメリカの同時多発テロが2001年(平成13年)9月にありました。国際線の飛行機を使ったテロでしたので、事件の直後には、国際線の利用客は大幅に減少したということです。その後も、「2003年(平成15年)度と2004年(平成16年)度にもSARSの蔓延などにより再度世界規模での航空需要の落ち込みが起きたことで業績が低迷し、リストラを行うことを条件に日本政策投資銀行から合計500億円に上る無利子融資を受けた」
そういう危機も乗り切ってきたことを改めて認識しました。
今回は、それらの2000年代初頭の一連の出来事を上回る、長期に及ぶ影響かと思います。世間はもの忘れが早いものですが、何とか乗り切ってもらいたいものだと感じた次第です。
(今回も著作権はジブリながらご自由にとのことで使わせていただきました。本文とは関係ありません)