新型コロナ影響の外国との関係の段階的な緩和とは

先週、ひょんなことから、新型コロナ影響の外国との関係の段階的な緩和の一環で、

「タイ・ベトナムとの間のレジデンストラックの手続きについて」という説明をwebで拝聴する機会がありました。その時の資料がこれです。

https://www.meti.go.jp/covid-19/ourai/pdf/20200806.pdf

経産省主催の説明会でしたが、ことは、多方面に関係しますので、資料は「内閣官房、外務省、出入国在留管理庁、厚生労働省、経済産業省、国土交通省」の連名になっています。

新聞などでも報道されておりますとおり、新型コロナの影響で、現在、ほとんどの外国との間で、ほぼ渡航禁止になっているものを、新型コロナ影響が終わったとは言えませんが、影響の低い国から、順次、協議を行い、規制を段階的に緩和して行こうというもので、協議対象国は「ベトナム、タイ、豪州、ニュージーランド、カンボジア、シンガポール、韓国、中国、香港、マカオ、ブルネイ、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス、台湾」の16の国と地域になっています。

その先陣をきって、今回、タイとベトナムについての具体的な方策が示され、先週の説明会になったものです。興味のある方は、ぜひ、詳細に資料をみて確認していただきたいと思いますが、かなり慎重な扱いになっています。

「ビジネス上必要な人材等の出入国について例外的な枠」ということで、あくまで、「現行の水際措置を維持した上で、追加的な防疫措置を条件とする仕組みを試行します」というものです。

「現時点では、日本国籍を有し日本に居住する者又は対象国の国籍を有し当該対象国に居住する者であって、当該対象国と日本との間の直行便(午前着便の利用が原則)を利用する者に限ります」と対象者を絞っています。

「タイ人・ベトナム人がレジデンストラックを活用し日本へ入国する場合」についてを例にとると、通常の手続きに加えて、入国の際の空港の検疫で以下の手続きが求められます。
• 空港の検疫で「質問票【機内で記入したもの】」、「誓約書【原本】 」 を提出いただきます。
• 接触確認アプリのインストール等を確認させていただきます。
• 検査証明(又はその写し)を持参していることを確認します。(出国時のPCR検査のことです)

ここで、気になるのは、「接触確認アプリ」Cocoaをかならず、インストールしなければならない点です。日本国内でスマホにインストールしている方は、7月末の時点で、約1,000万件ということで、効果が的確に現れるか気になるところです。

国内の景気対策としての「GOTO」キャンペーンは不評ですが、今回の各国との往来の段階的緩和に関しても、日々の状況の変化に応じて遅れせたり、かなり慎重に運んでいただきたいものだと思います。

(写真は、 clasicoさんによる「写真AC」からいただきました)