昨年は入管業務の資格を取得していました

昨日、ここに、「建設業経理士の勉強を始めました」と書きましたら、多くの方々から、Facebookを通じて「いいね!」を頂戴しました。お忙しいなか、気にとめていただきありがとうございます。具体的に勉強方法についてアドバイスを下さった方もいらっしゃいました。たいへん励みになります。

行政手続きのあれこれを調べて何か書くよりも自分の経験やこれからのことを書く方が賛同を得られるということを改めて認識しました。

昨年の今頃は、入管(出入国在留管理庁)の「申請取次」の資格を得るために、年に何回か講習があるのですが、秋の東京の会まで待てないと思い、札幌まで講習と試験を受けに行っておりました。同期で行政書士になったたくさんの方も東京方面からかけつけておりました。

その背景は、「新たな外国人材の受入れ及び共生社会実現に向けた取組」として、「特定技能」の資格が創設されたことによります。

http://www.moj.go.jp/content/001293198.pdf

我が国のあちこちの産業が人手不足になっていること、その傾向は、少子高齢化の影響

を受けて今後ますます加速していくこと、それを解消するためには、積極的に優れた外国人材を受け入れる必要があること、そのようなことから「特定技能」という新しい在留資格が作られました。政府の目論見として、14の業種に関して5年間で34万人の高度な技能系の外国人を受け入れる計画を立てたところでした。

そうであれば、一人二人ではなく、ベトナム、フィリピンなどの東南アジアあるいは、南米方面からも、まとまって大勢の外国人材が押し寄せてくるはずなので、入管手続きに関する「申請取次」の業務も爆発的に拡大するはず、という期待でした。

おかげ様で、札幌で無事に「申請取次」の資格を取得することができました。札幌の会場で知り合って名刺交換した何名かの方とお友達になることもできました。

ただし、予想したように外国人は来られませんでした。いろいろな理由があります。それぞれの国で試験などの制度を立ち上げるのが遅れていること、より根本的には、「特定技能」の制度で雇用する場合には、同種の日本人を雇用する場合と同じ賃金で処遇することが義務づけられているのですが、すでに制度としてあった「技能実習」と比較して手続きが格段に難しく、そこまでやって外国人材を雇う側が重い腰を上げなかったことなどが重なったと数か月後に分析されています。

加えて、今回の新型コロナの事態です。日本に来たくても来られないということになっていますが、果たして、「コロナ後」になっても、日本は、そうまでして来て働きたい魅力のある国かどうかということも気になります。

ともかく、世の中は「想定外」のことがいろいろ起こるものです。それもまた面白いと思わなければやってられません!