楽しみな9月
もうすぐ9月です。
政府が1年かけて準備してきた「デジタル庁」が発足します。「印鑑不要」だけではなく、役所の手続きが大きく変化していくことを期待したいと思います。
役所手続きに関する「3つの1(ワン)」の実現。一貫してオンラインで済ませる「デジタルファースト」、1度出した情報は再提出を不要にする「ワンスオンリー」、そして民間のサービスを含めて一括で済ませる「ワンストップサービス」。
イメージですが、何かの申請書に住民票や印鑑証明書などを添付していたものが、「そのような書類は、すでにお役所にあるのだから、あえて申請する人が添付する必要はない」ということを意味していると理解しました。いろいろな手続きがたいへん簡素になります。たくさんの添付書類を付けるものだから、役所の審査にも時間がかかってしまう。それをマイナンバーのような番号で検索すれば、「あり/なし」をコンピューターが判断してくれるのだから、すべてが迅速に片付く、そういうことになるのだと思っています。
申請の際に、紙に記入する方式からスマホなどでデジタルで行う点が強調されがちですが、「家族の出生や死亡、引っ越しなどの手続きが一括化。引っ越しを例にとると、市区町村での転出・転入届をオンラインですれば、電気・ガス・水道などのライフライン系、電話やインターネット回線の敷設、さらにはNHKの受信料契約などを含め、一括で手続きが済むようにする」そういうことになるのか。
各種申請手続きをお手伝いして感じるのは、日本のお役所の手続きは、まず、疑ってかかっているようなところがあります。明治以来の、お上が支給してくれる関係の発想なのか、インチキをしていないか、まず、チェックするところから入るような。思い過ごしかもしれませんが、デジタル化に伴って、手続きがスリムになることを期待したいと思います。
(素敵なイラスト、いらすとやさんからいただきました)