中国関係の記事には驚かされます
新型コロナを封鎖できるのか、あるいは、国民の大多数がワクチンを接種して社会的免疫を作ることによって収束できるのか、ともかく、ステージが次に進んでいるように感じます。
そんなおり、日経新聞に「武漢封鎖1年、大規模ワクチン接種に見た光と影」という記事が掲載されております。新型コロナウィルスの発生源は、果たしてどこなのかという議論とは別に、中国は初動対策は疑問なところはいろいろありますが、主要国で唯一、新型コロナの影響がありながら、経済成長を遂げています。その背景には、徹底した検査と隔離政策をとってきたことが読み取れます。
そのエピソードがいろいろ書かれています。
「上海市でも1月20日に定期PCR検査で上海市の中心部にある病院スタッフ1人の陽性が確認された。それを手掛かりに、同僚や近隣住民、濃厚接触者、濃厚接触者の濃厚接触者など計3万2837人に検査を実施し、23日までに計12人の陽性が確認された。陽性者がいた現場の物品サンプル3028件を検査したところ、35件からウイルスが検出された」
どうでしょう。1人のPCRの定期検査で陽性のスタッフが見つかっただけで、3万人もの人の検査をする、加えて、3千もの「モノ」のPCR検査をする、というようなことは日本では考えられません。もちろん、結果は「全部陰性」ではなく、陽性が見つかったわけで、今度は、その一つ一つについて、人は3万人、モノは3千の検査をたぶん実施しているのでしょうね。
ワクチンに関しても「中国の国家衛生健康委員会が1月9日に明らかにしたところによると、これまで約900万人に接種した中で重い症状になる確率は100万分の1だったという。こうした問題を考慮しても、それを上回るメリットがあると判断している。」とのことです。
社会体制が異なるので、そのまま、日本に当てはめることができないことは明らかですが、一つの「極端な」事例として、徹底的にやるとはどういうことなのか、河野ワクチン大臣も参考にできるところはあるのではないかと思います。
(公開されているスタジオジブリの「コクリコ坂から」のイラストをいただきました。本文とは関係ありません)