特定技能に必須の日本語検定N4とは
外国人の新しい在留資格「特定技能」は各産業分野における人材不足を補うために設けられたものです。必要な技能のほかに、一定の日本語能力があることを試験で求められます。その試験の用件が「日本語検定N4以上」とされています。
この際、少し、その日本語検定について調べてみました。
N1からN5まであって、N1が一番難しく、N4は下から2番目です。
「基本的な日本語をある程度理解することができる」というN5に対して、
「基本的な日本語を理解することができる」というのがN4の認定の目安とされています。例題をみるとけっこう難しいので、またの機会にご紹介したいと思います。
この検定では、自身がどういうレベルなのか自己評価できる自己チェック項目がセtットされています。
聞く、話す、読む、書く、それぞれに、自身がどの程度できるか、20段階の設問があります。N4の「話す」の例は次のようなものです。
◆75%以上できる
20 自己紹介をしたり、自分についての簡単な質問に答えたりすることができる。
◆50~75%できる
19 店、郵便局、駅などで、よく使われることば(例:「いくらですか」「○○をください」)を使って、簡単なやりとりができる。
18 趣味や興味のあることについて、話すことができる。
17 自分の部屋について説明することができる。
◆25~50%できる
16 驚き、嬉しさなどの自分の気持ちと、その理由を簡単なことばで説明することができる。
15 相手の都合を聞いて、会う日時を決めることができる。
14 身近で日常的な話題(例:趣味、週末の予定)について会話ができる。
13 電話で遅刻や欠席の連絡ができる。
12 店で買いたいものについて質問したり、希望や条件を説明したりすることができる。
11 準備をしていれば、自分の送別会などフォーマルな場で短いスピーチをすることができる。
「準備をしていれば、自分の送別会などフォーマルな場で短いスピーチをすることができる。」これは、けっこうハードルが高いように思います。ここまでがN4ですが、N1からN3のレベルはさらに高いことが求められます。
たしかに、現場に入って、日本人と伍して仕事をこなしていかなければならないので、一定の水準は必要ということは理解できます。
年に2回行われます。年間では100万人以上の人が受験しているとのことです。2020年 実施日と実施都市が公表されています。
実施日
第1回 7月5日(日)
第2回 12月6日(日)
第1回試験 実施都市
日本:47都道府県(2020年予定)
海外:46の国・地域、147都市(2019年実績)
第2回試験 実施都市
日本:47都道府県 (2020年予定)
海外:75の国・地域、238都市(2019年実績)
最近、毎回、新型コロナウィルスのことに触れざるを得ない状況ですが、中国についで2番目に感染者が多い日本です。日本語熱が冷めないことを祈っております。
(図は、JLPTのサイトからいただきました)