カードの普及はなかなかたいへんです

マイナンバーカードは全体の6割程度まで普及が進んでいるという報道がありました。同じようなカードで「建設キャリアアップシステム」(CCUS)というものがあります。

建設工事現場で技能者(職人)の資格や就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積し、技能や経験を客観的に評価できるために、平成31年(2019年)4月からスタートしたものです。建設業の技能者300万人全員に普及させるという目標です。ちょうど、私が行政書士に登録した時期と重なるため、この登録支援を進めてきました。

最近の報道では、3年半経過した10月に登録者が100万人を超えたということです。一つのヤマを越えたと言えます。ただし。この100万人越えは、当初の政府の計画では初年度に達成する目標でした。普及が進まない背景はマイナンバーカードと同様、①登録手続きが面倒、②登録するメリットがよく理解されていない、ということがあるようです。

「能力や経験を〝見える化〟し、処遇改善の基準とするほか、若い世代に先々のキャリアの見通しが立つ」ということを狙いとしていて、理想は高いのですが、なんとか進まないものかと気になっております。