日本で一番美しい村

2000年から始まった介護保険制度。その財政がひっ迫しないように、高齢者が健康を維持し続けることを目指して、高齢者1人当たりの給付額を減少させた北海道の自治体は20を超えるとのこと。その最上位にランクされているのが、2018年度の給付額減少率37%減の「鶴居村」が北海道で最大とのことです。全国でも2位とは、たいしたものです。

その「鶴居村」とは、どういうところなのか、ネットで調べてみました。

この自治体の公式ホームページを開いて、目に飛び込んでくるのが「日本で一番美しい村」という文字です。釧路市の北に位置し、特別天然記念物のタンチョウが見られると、世界各地からカメラマンが訪れる村とのこと。釧路湿原を一望できるおしゃれなお店もあるようです。

気になったのは、「日本で一番美しい」というのは、誰が決めたのかという点です。この「一番」は、「ナンバーワン」ではなく、英語の「ザ・ベスト」なのですね。

https://utsukushii-mura.jp/

ですので、一つではありません。北海道だけでも9か所が登録されています。このサイトによれば、「2005年に7つの町村からスタートしました。 当時は、いわゆる平成の大合併の時期で市町村合併が促進され、小さくても素晴らしい地域資源や美しい景観を持つ村の存続が難しくなってきた時期でした。私たちは、フランスの素朴な美しい村を厳選し紹介する「フランスの最も美しい村」運動に範をとり、失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の景観・文化を守りつつ、最も美しい村としての自立を目指す運動をはじめました。」とのこと。

海外、フランスにそのような運動があり、同じ思いで、日本の良さを発信していこうということになったようです。今なら、返礼品期待ではなく、心からの応援としての「ふるさと納税」や、気に入れば「移住」の選択肢になるかもしれません。

近場の「関東中部ブロック」をみてみると、長野県;8、群馬県;3、静岡県;2、栃木県;1の町村が登録されています。

インターネットを通じて、それぞれの魅力を確認できるのですが、ぜひ、新型コロナが収まったら、このような町や村をまわってみたいと思いました。