ワクチン接種と貧困の悪循環

昨日、新型コロナワクチンの2回目の接種を受けました。1回目に予約しやすかった東京大手町の大規模接種会場で今回も連続です。モデルナです。筋肉痛や腫れが現われるのは3日目以降ということなので、本日は特に異常はありません。多くの方にワクチンが行きわたることを願っています。

その行き来の電車のなかで、日能研のつり広告を見ました。中学受験の問題から特徴あるものを紹介する企画です。今回は世田谷学園の社会科の出題を編集したものとのことで、「貧困の悪循環を止めるためには、どのような政策が必要だと思いますか」という問題です。自分で考えた効果的な政策を20文字程度で2題書かせるものです。

なかなか難しい。図には、「少子化、経済格差、若者世代の貧困、限界集落、相手の文化への理解や配慮、ひずみ、外国人労働者、自治体の維持が困難、男女間の格差」がサークル状に示されています。よく考えないと、「貧困の悪循環」として提示されているものの、それぞれがどういう因果関係にあるのかというところから奥が深い出題です。用語自体はテレビのニュースなどでよく耳にするものですが、はたして小学校6年生は正解にたどりつくことができるのか。

正解は一通りではないと思われますが、用意されている解答は次の2題です。

①親世代に対して、育児手当を充実させる。
②学習支援金や奨学金制度を充実させる。

う~ん、回答者が学生なので、なのか、あるいは出題者が学校の先生なためか、教育関係の資金問題に着目するのはわかるような気がしますが、「外国人労働者→ひずみ→相手の文化への理解や配慮」あるいは「男女間の格差→少子化→限界集落」などは、そもそも因果関係そのものを20文字では語りつくせないもののような気がしました。

ともかく、電車のなかで、しばし、ワクチン注射のことも頭から離れ、良い題材をいただきました。時間のあるときに、また、じっくり考えてみたいと思います。

(日能研の広告からいただきました)