デジタルガバメントによって変わること(その3)

新型コロナの新規感染者数が下げ止まりません。また、緊急事態宣言に逆戻りするのでしょうか。一方でワクチン接種が進んでいるようですから、同じことの繰り返しにならず、良い方向に向かうことを願っています。

さて、そのような急を要する行政の対応もデジタル化が進めばサービスの向上につながることが期待できます。今年はデジタル庁が設立され、様々な方面で規制改革がなされる見通しです。その方針を定めた「規制改革実施計画」が令和3年6月18日に閣議決定されました。目玉は「デジタルガバメントの推進」があります。第1項目に「行政手続の書面・押印・対面の見直し」が掲げられています。押印を求める行政手続の押印廃止などがうたわれています。

また、「デジタル時代に向けた規制の見直し」もとりあげられています。単に印鑑廃止などの手続きを簡素にするだけではなく、形骸化している規制を見直していく方向性です。

民間の商取引における領収書を紙ではなく電子データの受領で済ますことを可能にする改正民法が今年5月に成立し9月から施行の予定です。

〇〇ペイで支払った場合、レシートなどの紙の領収書の発行・受取も不要でスマホのなかで領収書がわりの通知が届いてオシマイということになりそうです。

紙の領収書をしっかり手でさわらなければ確信が持てないという文化から変わっていくのでしょうか。案外、デジタル化が進むことは、人と人との信頼関係がより一層求められるような気もします。

(散歩でみかける花を通じて季節変化を目にすることができます。これはユリ科の「カサブランカ」というものだそうです。デジタル化はすぐにいろいろわかって便利です)