今度は「事業再構築補助金」
新型コロナの緊急事態宣言や蔓延防止のために、そもそも海外から予定していた観光客が途絶え、また、国内にあっても人出が減り、人の流れやニーズがすっかり変わってしまい従来からの事業に多大な影響を生じている業種の方は多いのではないかと思います。テレビのニュース番組では、「お酒を提供できない居酒屋」など決まったパターンしか放映していないようですが。
これはもう事業を根本から変えて出直すしかないのではないかとお考えの方もいらっしゃるのではないかと思います。そういう事業者のために「事業性構築補助金」という募集が経済産業省、中小企業庁から出されています。今は第二次募集の期間で申請の締め切りは7月20日までとなっています。
単に、お客さんが減って収入が減少したことに対する補填ではなく、事業を変える、そのために必要な設備を更新する、新たな建物を取得するなどの大掛かりなものですので、補助率は2/3ですが、補助金は100万円から6,000万円となっています。
高齢者向けのデイサービスを行っていたが一般事務の受託サービスを加えるとか、航空機の部品製造を行っていたが医療機器の製造に切り替えるなど、様々なケースがあり得ます。
そこで、いくつかの分類といいますか、補助の定義があります。経産省から出されている「手引き」によると、「事業再構築」とは、「新分野展開」、「事業転換」、「業種転換」、「業態転換」又は「事業再編」の5つをいう、とあります。
①新分野展開…新たな製品等で新たな市場に進出する
②事業転換…主な「事業」を転換する
③業種転換…主な「業種」を転換する
④業態転換…製造方法等を転換する
⑤事業再編…事業再編を通じて新分野展開、事業転換、業種転換又は業態転換のいずれかを行う。
わかったようで、どれに該当するのか判断が難しいものもありますので、「手引き」には詳しい解説が載っています。次回はもう少し詳しくみていきます。
補助金が高額なだけに申請書類もしっかり作成する必要があるようです。それに伴い、審査の期間もながくなってしまうのか、切り替えたい人にはタイミングよく補助金が回ることを願っています。
(道ばたのドクダミはたくさんの花が咲いていたと思っていたのがつい先日。よく見るとどんどん実が成長していました)