行政手続きのオンライン化;警察庁

コロナ関係のニュースで話題になった「印鑑不要」に続き、様々な行政手続きが電子化、オンライン化に向かっています。

昨日、業界のメーリングリストを通じて、警察庁の手続きが一部オンライン化の試行を始めたとの連絡がありました。

多くの方には直接、関係するものではないかとは思うのですが、いずれ、その他の省庁も同様の手順になる見込みですので、少し手続きなどの中身をみておきたいと思います。

今回の趣旨は「警察行政手続サイトは、都道府県警察に対する一部の手続について、メールでの申請・届出を可能とするサイトであり、警察における行政手続のオンライン化の取組の一環として当面の試行として運用するものです。」とされています。

「メールでの申請・届出を可能とする」ということですので、やはり、紙の申請も従来どおり受け付けますが、オンライン化も始めましたというものです。

対象は限定されておりまして、以下の6種の申請・届出です。

◆道路交通法関係
・道路使用許可の申請(道路交通法第78条第1項)
・道路使用許可証の記載事項の変更の届出(道路交通法第78条第4項)
・道路使用許可証の再交付申請(道路交通法第78条第5項)

◆警備業法関係
・服装の届出(警備業法第16条第2項)
・服装の変更の届出(警備業法第16条第3項)

◆暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律関係
・責任者の選任の届出(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律施行規則第17条第1項)

まだ、市民の日常生活とはちょっと距離がある種類のものです。

気になるのは、オンラインの方法です。かいつまんで書くと以下の手順です。

①警察行政手続サイトトップページ;申請書をダウンロードしてワンタイムパスワードを発行してもらう送信をする。
②ワンタイムURL発行メールが届く
③警察行政手続サイト申請・届出ページ;申請書に記入する。ただし添付書類は郵送
④完了メールが届く

こういう流れです。単純にIDを登録している人がメール送付程度の手軽さで手続きするという類のものではなく、受け取った後、行政組織のなかで機械で処理できるように、申請時の選択肢が用意されているものです。

役所にとっては便利になるのかもしれませんが、精通しなければ、なかなか、取り組みにくいものです。

「面倒だから従来どおりの紙の申請にする」という人が多いのではないかと懸念します。

(散歩すると、今は、一面に「ドクダミ」が咲いているのを見かけます。「毒」ではなく、名前は「ドクダメ(毒溜め)」すなわち、薬草としての効能が多いことに由来するということです。臭気の成分は、デカノイルアセトアルデヒドといい、殺菌作用があると言われています。このため昔は生葉を火傷や化膿、傷の治療に用いたそうです。乾燥させたドクダミも利尿や便通など様々な解毒効能があると言われ、生薬として人気があるようですーーとはネットの情報です)