先々の心配よりも足許が重要
昨日は、父の日でした。母の日はまさに新型コロナウィルス感染拡大防止の只中にあった時期でしたので、一段落した父の日は、それぞれのご家庭でゆっくりとお祝いができたのかと思います。
さて、「コロナ後」です。政府の国内旅行に補助金を付けるという「GOTOキャンペーン」は、いろいろな政治課題があって、日の目を見ておりませんが、景気刺激策として有効なものになればありがたいと思います。
では、「日本政府観光局」という部署があって、そこのサイトに、「コロナ以降」の変化がなにかあるのか、以前は、「観光が日本の未来を変える」と差し示しておりましたので、新しいスローガンでもあるのかと覗いてみましたところ、当面のコロナ影響で、各種業務を民間に委託する時期の延期などの通知があがっておりますが、根本的に方針を見直すというような気配はありません。
https://www.jnto.go.jp/jpn/index.html
これは推測ですが、コロナ影響はあくまで一過性のものであって、いずれ、元の状態に戻るものと、この「日本政府観光局」はお考えなのかもしれません。
そう先入観をもって眺めておりましたら、「株式会社やまとごころ」が、2020 年 6 月 1 日~8 日にかけて、「やまとごころ.jp のメールマガジン会員」に対し、コロナショック後のインバウンドへの取り組みに関するアンケートを実施した結果が掲載されておりました。
ちなみに、このサイトは、「インバウンド観光ニュース、インバウンドイベント・セミナー、訪日外国人旅行者の声などインバウンドツーリズムに関する情報をお届け」するという趣旨ですので、「会員」といっても、一般旅行者ではなく、国内旅行に関係するホテル・旅館の経営者をはじめ国内観光に携わる方が見ているものです。
アンケートから「回答概要」を引用させていただきます。
【回答概要】
◆インバウンドに取り組む意欲の変化「今までと変わらない」48%、「より積極的に取り組む」18%
◆ターゲットの国・地域は「変えない」64%。台湾、国内、オーストラリア、アメリカ、タイが上位
◆市場の回復予測「2021 年 3~4 月」という回答が 1 位
◆直近取り組んでいたこと「商品・サービスの磨き上げ」「勉強」「日本向けの商品・サービス開発、強化」が上位
◆94%が今後もオンラインを活用していきたいと回答
◆オンライン化を促進したいもの 2 大トップは「セミナー・研修」「会議・商談」
◆今後ほしい情報「各国の旅行動向」「観光・インバウンドの未来予測」
先が読めないなかですが、「市場の回復予測;2021 年 3~4 月」ということを皆さん願っており、本年度はさておき、来年度には元に戻ると期待しているのがわかります。
私は、この段階で、地方経済が、1本足打法のように中国はじめ海外からの旅行者に支えられていること自体を抜本的に見直す必要があるのかと危惧しておりましたが、大勢はそうではないようなので、状況を見守りたいと思います。
(写真は、JNTOに掲載されていたものです)