CCUSの進展を願っています

CCUSについて、今日は二つのことについて。

まず、国土交通省の「建設キャリアアップシステム」(CCUS)は、少子高齢化が急速に進み、将来にわたる担い手不足が懸念され、次世代の技術継承の課題を解決するため、建設技能者の賃金改善や社会保険加入などの処遇改善の一環として制定されたものです。

昨年から登録が始まっており、2020年5月31日までの登録実績が公表されています。
全国で、登録事業者数;51,311、登録技能者数;264,442人となっています。全国330万人の技能者を5ヶ年で登録することを目標に置いていることを思えば、技能者の人数で、8%の現状です。大手の建設会社は着々と登録が進んでいると思われますので、1次下請け、二次下請けあるいは「一人親方」と呼ばれる技能者の方の登録がまだと思われます。ここからが大事なプロセスだと認識しています。

並行して、建設業で働く外国人技能実習生と特定技能1号の方は登録が必須になっています。すでに登録された方の外国人の内訳が公表されておりませんが、登録の手続き上、日本人と外国人では、例えば、IDを証明するものとして、「運転免許証(あるいはマイナンバーカード)」か「在留資格カード」かという程度です。したがって、各会社に所属されている方にとって、登録上、大きなハードルはないはずですので、外国人の技能者も粛々と登録が進むものと期待しております。

この制度は、名前のとおり、「キャリアがアップしていく」ことを証明するための制度です。あるレベルの技能を有する人が、それぞれの現場に何日間従事したのかが、どの現場に出向いても正確に記録されるため、累積の従事日数も集計することができますので、ゆくゆくは、外国人技能者にとっても、日本人技能者と同じ仕組みでキャリアアップしていくための証拠づくりに寄与するものです。

新型コロナの影響で縮小していた登録窓口も元に戻る見通しが立ったようですので、当社の目標に向けて、残り4年間で9割の技能者の登録を加速していくことが必要と思われます。当事務所も、その支援を業務として受けております。

少し脱線しますが、googleで「CCUS」を検索すると、この制度と別に、まったく異なるものとして、「環境省」の「二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS: Carbon dioxide Capture,Utilization and Storage)」という技術がヒットします。火力発電所から出される二酸化炭素を新しい技術で「回収・有効利用・貯留」することによって、「温室効果ガス」の発生を抑制していく画期的な技術のようです。

http://www.env.go.jp/earth/ccs/ccus-kaigi/1-2_MOE_CCUS_gaiyo.pdf

国土交通省の「CCUS」は人に優しい取り組み、環境省の「CCUS」は環境に優しい取り組み。全く別のものですが、どちらも計画どおりに進むことを願っています。

(写真は、illustACのamiyao さんからいただきました)