「家族」が日本から消える!

たまたま、「東洋経済」のショッキングな記事が目にとまりました。

最近の家族のイメージは、おじいしゃん・おばあちゃんと同居ではなく、父母と一人か二人の子供からなる、いわゆる「核家族」のイメージでした。そのような「夫婦と子世帯」に対して、「夫婦だけ」あるいは「お一人だけ」の割合がどんどん増えているというのです。

二つの図があります。平成のはじめとして1990年と現在の比較が上の図、下は未来予想ですが、20年後の2040年を推定したものです。

東京と沖縄以外は真っ赤です。数値でみるとこうなっています。

日本地図上に変化を色で示したものですので、ゼロになるわけではありませんが、「単身世帯」と「夫婦と子世帯」が逆転しているのがわかります。

最近、コンビニに軽食スペースを置くところが増えてきていますが、数人で座れるテーブルとともに、窓際に高い椅子に一人ずつ座るコンセント付きの席をよく目にします。増える「単身世帯」を先取りしているものと思います。

「ファミレス」が「ファミリーレストラン」ではなく、「ファミリー・レス」の象徴になるのはシャレにならないことだと思います。

このような傾向がどんどん進んでいる日本社会のなかに、数十万人の外国人が押し寄せるとどうなるのか。日本人は勝手に単身化が進行するでしょうが、外国人は家族帯同、子孫繁栄となれば、そのミスマッチだかアンマッチだか、気が付けば「中華街」のような「〇〇人街」などの多数の別社会が形成されていくのではないかということがたいへん気になります。

技術では多少東南アジアの国々に先行しているところはあっても、健全な社会の発展形としてはお手本になる部分が無くなっていくまま、おかしなモザイク社会に向かうような気がしてなりません。

街は参議院選挙ですが、個人の年金問題なども大事ですが、明日の社会をしっかりとした視点で設計する政治家がまだ居ることに期待したいと思います。