「一日、生きることは、一歩、進むことでありたい。」
事務所の壁にかけてある、年末にダイソーで購入した「名言名句」の週めくりカレンダーの今週のお言葉です。
「一日、生きることは、一歩、進むことでありたい。」(湯川秀樹)
解説は、「今日を懸命に生きよう。一歩ずつ進むと、数年後には、見違えるほど成長した自分になっているはずだ。」とあります。
湯川博士が、「中間子理論」で、日本人として初めてノーベル賞を受賞したのは、1949年(昭和24年)のことです。
1981年(昭和56年)に生涯を閉じるまで、湯川先生の研究の発展もそうですし、日本全体が、「昨日より今日、今日より明日が確実に良くなる時代」だったように思います。
日本人及び日本出身の方が受賞したノーベル賞の数は30人に達しています。このうち、物理学賞が最も多く、11名。解説のとおり、一歩ずつ進んだ結果、数年後に見違えるほどの成果になっています。
これから先はどうなんでしょう。これまでのように、「明日は今日より確実に良くなる」といえるかどうか。地球温暖化が原因なのか異常気象や大災害、長く続く低成長の経済、その原因ともいえる少子高齢化。
「明日は良くなるはずと言えるならば、その根拠を示せ」という設問が出されたならば、答えに困ってしまいます。逆の質問ならば、「良くならないのではないか」という要因をいくらでも並べることができます。
しかし、湯川先生とて、昭和24年、戦後まだ4年の時期にどの程度の確信があったのかわかりません。世界もまだ混沌としており、ドイツが東西に分裂し、中国ではようやく中華人民共和国設立の宣言が行われた年です。朝鮮戦争も始まっていません。新聞に「サザエさん」の連載が始まったような時期です。先を見通せたわけではないと思います。その頃から世の中が発展したと見えるのは、結果から逆にみているにすぎません。
言えることは、どういう状況にあったも、確信を持って「今日を懸命に生きよう」という努力が大事なのかと思った次第です。
さて、2020年は、世の中を明るく変える原動力として期待されている、東京オリンピックの年であるとともに、2000年から始まった、介護保険や成年後見制度が20年の節目を迎えます。そのあとどうなるのか、ということを考えるには、さらに、20年後、2040年を覗いてみたくなります。2040年は高齢者の人口がピークを迎える年でもあります。
どういう色や形かはさておき、発展していく方向性は必ずあるはずで、その変化に伴って、新しい取り組みが生まれていくものだと思います。
新年にあたり昨年を少し振り返り、今年の抱負を考えてみたのが一週間前です。新年早々、相続関係のご相談を2件頂戴しました。初めての分野も含まれており、先輩に伺ったり、自分でいろいろ調べながら対応しています。
一週間で2件ならば、52週で200件もの案件をこなすことになるのか!
そのようなことを夢想しながら、足元の業務を着実にこなしていきたいと思います。
・小規模事業者持続化補助金の報告書を提出し終わりました(1月10日締め切り)
・青色申告のご指導を受けており昨年の決算をまとめなければ(1月17日まで)